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ハラペコ通信6月号巻頭言 驚いた梅干しパワー 

2019-06-07 配信

毎月何万部もでている「あなたと健康」という雑誌があります。主幹の東条百合子先生は結核で死ぬばかりのところを玄米や自然の力に助けられた方で、ご自分の経験を生かして健康運動をずっと続けておられる方です。東条百合子著「自然の力」という本はハラペコの書籍コーナーにも並んでいますが、初版は1978年ですので、もう40年も売れ続けていて、現代の赤本ともいわれています。私が神奈川に住んでいたころ「料理教室」も始められましたので、初期の生徒として通ったこともありました。その「あなたと健康」誌に繰り返し登場するのが梅干しです。つい先日も1987年6月号に「梅干しに宿る自然の力」というタイトルで書かれた梅干しの効用を読んで、あらためて梅干しパワーを見直さなくてはと思っていたところでしたが、先月さらに梅干しのパワーに驚く出来事がありました。

愛農高校の2年生の生徒さんたちに2時間授業をする機会が与えられて、持続可能な暮らしというテーマでお話ししたのですが、質問の時間になって、奥田さんは何人子どもがいますかと聞かれましたので、5人の子どもたちがいて、その子供たちが持続可能な暮らしを願う私の思いを、それぞれの形で生きていてくれるようでとても感謝していると答えました。次に自然に生きるというけど、本物を知らないのにどうしたら見分けることができるかという鋭い質問もあって、私も宿題にするから一緒に考えてねとお願いしました。そしてはしっこに座っていた生徒さんが手を挙げて「やっとみわこおばさんの梅干しの、みわこおばさんに会えました」と言ったのですね。去年の春ごろハラペコの梅干しが大好きな子が梅干しのご縁で愛農高校に入学するという話を聞いてはいましたが、そのお子さんに何と1年後に教室で対面するとは。本当に驚きました。小さいころからハラペコの野菜や、梅干しを食べて育ったお子さんが、梅干しの力に惹かれて愛農高校に入学してくださったことは何と素晴らしいことでしょうか。私に梅干しの本当の力を教えるために愛農高校を選んでくれたんだねと感謝の思いでいっぱいになりました。

奥田美和子


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