ハラペコ通信〜巻頭言「素晴らしい伊賀・名張」
2020-01-18 配信
明けましておめでとうございます。
また新しい年がめぐってまいりましたが、今年はどんな年になるでしょうか。
どうぞ自然災害が起きませんようにと願わずにはおれない年の始まりですね。
私自身は思うように体を動かせなくなって、あれこれ夢を描くのももう終わりかと思ったのですが、100歳で逝った父が残したうた「喜びの贈り物する人の旅 残る命も夢追いかけて」に衝撃を受けました。そういえば父の人生は最後まで喜びの贈り物する歩みだったので、介護する妹をして「父さんの世話をするのは少しも苦にならないし、とても嬉しい」と言わしめたのでしょう。
そして「われ老いて命の旅をのびのびと 天国さしてのぼりゆきたし」と父はたしかに最後まで夢を追いかけていたのですね。それに引き替え私は70ちょっとで、もうだめだ、あれこれ夢見ても、自分では何もできないのだからと諦めかけていましたが、天国の父にはっぱをかけられて今年の夢を考えてみました。
私は熊本で生まれ育ち、伊賀に移り住んでから38年目を迎えました。あらためてこの地域のことを見まわしますと、本当に恵まれていて、可能性に満ちたところだと思います。九州育ちの私にしてみれば、まず地の利が最高です。日本のほぼ真ん中に位置して、どこに行くにもとても便利です。里地里山の自然はとても魅力的です。そして地域内循環を考えても、この域内でおおかた賄えそうです。もちろん外から運んでこなければならないものはあるでしょうけど、極力この地域で作られているもので暮らす、食べ物はもちろん地場産優先を意識することで、町全体が元気になれると思います。
今日頼めば明日には届くアマゾンは確かに便利ではありますが、私たちのその便利さの追求が極端な言い方をすれば、大災害をもたらす気候変動の引き金をひいているかもしれません。そんなわけで今年は伊賀・名張の素晴らしさを再認識し、ここにあるいいものをたくさん発見して、たくさんの地元の方々と出会っていきたいと思います。ハラペコも地元の元気に少しでもお役に立てるよう、スタッフ一同頑張りますので、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
代表 奥田美和子