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ハラペコ通信4月号巻頭言

2018-05-06 配信

農への入り口

土の香農園(ハラペコ直営農場)では、いま夏野菜の苗たちが元気に育っています。

苗床の土づくり、12月の落ち葉集めから温床作りが始まって、2月に種をまき、芽が出ると温度管理と水やりで気を抜けない日々が始まります。ちょうど赤ちゃんを育てるのと同じように気を使います。芽が出そろうと小さな苗を1本1本ポットに植え替え、少し大きくなると生育が良くなるように、一回り大きなポットに植え替えます。去年は温床の温度が上がらずに苗の生育が遅れたため、今年は特に気合を入れて苗づくりに精をだしたおかげで、元気な苗をお届けできそうです。2か月間手塩にかけた苗たちがどんな畑で育つのか、どなたに食べていただけるのか、考えるとワクワクします。

さてハラペコにケールやサツマイモを出荷してくださっている伊藤さんのお父さんは、大阪の医療の現場から、名張に移り住んで農と食から健康を考えようと長年尽力してこられた方です。その80歳を超えた伊藤さんが、農や食、そして医の危機的な状況を、何とか少しでもいい方向になるような取り組みがしたいと呼びかけられて「農食医をつなぐネットワーク」として活動していくことになりました。
伊賀・名張という恵まれた里でも、農業を担ってくださる方たちはどんどん減っています。一方で農的な暮らしがしたい方、農業をしたいと考えている方たちは増えてきていますが、農への入り口が見つけにくい現状があります。そこでこのネットワークを通じてまずは農への入り口を作っていこうということになりました。

今のところ次のような案が出ています。野菜つくり・土づくり教室・援農や研修できる農家の紹介、腸活学習会・子ども農業体験・愛農学園見学交流会・学校給食に有機野菜の取り組み等々。農への入り口からお仲間になって応援していただければ嬉しいです。

 

代表 奥田美和子

 追伸 (土の香農園の苗の鉢上げ体験を希望される方は声をかけてください)


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