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ハラペコ通信8月号「大地からのSOS」

2018-08-23 配信

大地からのSOS

7月は地球が怒っているような雨が降り、猛烈な暑さが続きましたね。
この暑さの中豪雨で家族や住まいを失われた方々のことを思うと、毎日どうして暮らしておられるかとても案じられます。想定外の大雨による災害という一面は確かにあると思いますが、子細に見ていくと,きっと私たちの暮らし方の付けがきたような部分もたくさんあったのではという気がしてなりません。

昔私が子供のころに、雨が降ると父は雨合羽を着て、鍬を担いで田畑の見回りに出かけていました。水の流れを見ながら崖崩れが起きないように手入れをしていたのです。何気ない父のいつもの風景が、そうだったのかと腑に落ちたのは大地の呼吸を取り戻す活動をしておられる矢野智徳さんのお話を聞いた時です。矢野さんはいつも移植ごてと鋸釜と剪定ばさみを腰につけて、森や小川を歩くとき、その小道具を使ってつまりや、水の流れをちょいちょいと手当をしながら進まれます。矢野さんが歩いて行かれると、不思議なことに脇の木々や草花たちが心なしか喜んでいるように見えるのです。だいぶ前のことですが、こども園まきばの保母さんから、園庭の木の育ちが悪いので、どうしても矢野さんに見てほしいと頼まれて、雨の中の作業の後、泥まみれの矢野さんを乗せて、その幼稚園に駆け付けたことがあります。其の矢野さんの姿に「あー木の妖精たちが喜んで大歓迎してる」と今にも踊りだしそうに喜んでいた保母さんの姿は、今でも忘れられない光景です。

私たちは便利で快適で能率的でという暮らしを続けてきましたが、ここにきて大地も生き物たちも「ちょっと待って、このままではみんな生きられません」と必死でSOSを出しているのが聞こえるようです。今回の災害が引き起こした、何千か所ものがけ崩れを考えると、昔の暮らしには戻れなくても、このまま進めば私たちは命の森も命の大地も失いかねないと強く危惧しています。生きていく環境が壊れてしまえば元も子もありませんし、また自然災害がいつ私たち自身に襲い掛かるかわかりません。何ができるか模索しながら、8月25日に本来の山を守るための林業のあり方を実践し、提唱されている方の講演会を伊賀で開きます。また私にできることとして愛農高校と矢野さん応援目的の「愛の森基金」の募金活動を始めます。大地や生き物たちが喜んでくれる暮らしをみんなで考えていきましょう。

代表 奥田美和子


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